A.様々な知識が必要な仕事

学生に進路のアドバイスをしている者ですが、化粧品開発に関わる仕事をしたいという場合には様々な知識が必要になることを理解しておきましょう。

化粧品は様々な原材料を使用して作られていることをご存知だと思いますが、それぞれの分野に詳しい知識を持っている人を採用する傾向があるようです。

例えば、植物由来の原材料を含む化粧品を作っているメーカーでは農学に関する知識がある方が重宝されますし、使用される原材料のメカニズムと肌にどのような役割を発揮するのかを判断するためには薬学の知識が必要になります。

製造した化粧品を効率良く製品化するために理工学の知識も必要です。
このように様々な分野のスペシャリスト的な知識が必要になるため、採用する学部が偏ることはほとんどないと考えられます。

あなたが現在得意としている分野、強い興味を持っている分野で化粧品開発に役立つものをピックアップして、最も自分に合っていると考えられる学部を進路に選択すると良いでしょう。

実際に化粧品メーカーのホームページを確認してみると、採用情報が掲載されていますので、どんな経歴に先輩が採用されているのかを確認できるようになっています。

参考：総合職 | 資生堂 2017年度定期採用 | 資生堂グループ企業情報サイト

A.どの学部でも基本的には大丈夫！

高校一年生の段階で将来の進路をしっかり決めておくなんて素晴らしいですね。
現在化粧品メーカーに勤務していますが、私は大学で物理を専攻していた経歴があります。

職場の同僚には様々な学部出身の人が勤務しているので、基本的にはどんな学部を選択したとしても問題ないと思われます。
あなたが行きたいと考えている大学や学科があれば、化粧品メーカーへの就職に限定することなく選択すると良いかもしれません。

化粧品メーカーでは様々な職種がありますが、技術職に関しては本当に色々な知識が要求されるのでこれまでに学んだ知識や経験が豊富なほど重宝されるようです。

私が通っていた大学の先輩も他の化粧品メーカーに就職をして、実際に市販されている化粧品の開発に携わっているのを知っているので、私も負けていられないなと思っています。

ひょっとしたら将来あなたと一緒に仕事をするようになるかもしれませんね。
これからたくさんの経験を重ねながら新しい化粧品開発ができる日を楽しみにしています。